内科は基本的には手術という外科的な方法を行わずに、薬物中心の治療を行い、腹痛、頭痛、風邪など、日常的によく見られる症状で病院に行く時に受診する科です。中には予想外の原因でおこる病気もあり、そういった場合には適切に判断し、外科や産婦人科といった他の診療科を紹介するという重要な役割を果たしています。古代から医学の基本とされてきた分野で、医学は古代エジプト文明、メソポタミア文明で始まり、その後、中国、インドでも発祥し、日本に伝わりました。大きく内科といっても、内臓疾患全般に精通できるわけではないので、最近は、呼吸器、神経、循環器、血液、消化器、内分泌など臓器別に様々な専門分野に分けられるようになりました。

呼吸器内科は風邪や気管支炎、喘息や肺炎、肺がんなどの呼吸器の病気が専門で、せきやたん、息切れや胸の痛みという症状がある場合に受診します。また、病院によっては、ニコチン依存症に対する禁煙治療をしているところもあります。神経内科は脳や神経、筋肉や脊髄の病気が専門です。しびれやめまい、手足に力が入らず歩きにくい、ふらつきなどの症状がある場合に受診します。

手術が必要とされれば神経外科を、精神的なことに原因がある時は精神科を紹介します。また、循環器内科は心臓病、高血圧、糖尿病、不整脈などが専門で、以前は外科で手術を行っていましたが、今ではカテーテル管を血管内に入れて行う手術をできるようになりました。

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