日本人の2人から3人に１人ががんになると言われるほどがんはありふれた病気になってしまいました。現在の死亡原因を細別化すると悪性新生物つまりがんが上位１位となっています。そんな、ありふれてしまったがんに対して、常に考えておくべき事とはなにかというと。もし、仮にがんになったとしても、根治を果たせるか根治を果たせないかで大きく違うということです。
その事に強い役割を果たすものががん検診なのです。がん検診は一般的にレントゲンや採血もしくはエコーなどと、受ける人からすると強い痛みや不快感のない検査で行われていることがほとんどです。にもかかわらず、早期のがんの発見につながることは大変に重要なことなのです。一般的にがんを根治する完全に治すには、手術であろうと考えられます。
しかし、この手術とはがん細胞が１箇所局所に限局しているときにしか行う事が出来ません。ひとたび肺や肝臓や骨などに転移してしまうと局所的に原発巣を摘出したとしても、転移するには血流にがん細胞が乗ってしまっているために、また直ぐに違う部位で発生してしまうため、手術の適応すらなくなってしまうのです。そして全身的な治療である抗癌剤治療をせざるを得なくなってしまいます。抗癌剤治療は一生行う事は不可能であり、どこかでがんが抗癌剤に抵抗性を獲得してしまい、命に関わる状況となってしまいます。
以上から、簡便ながん検診で救われる命が世の中にはたくさんあり、がん検診は自治体によっては無料であったり５００円程度でできる地域もありますので、かならず行うべき検診だと考えましょう。